令和4年度の収支状況等調査によると、特別養護老人ホームの約6割が赤字であることが明らかになりました。物価高騰や賃金上昇が続く中、高齢者福祉・介護施設の運営コストは増加しており、経営環境はますます厳しさを増しています。
令和6年度の介護報酬改定では1.59%の引き上げが行われましたが、物価高騰等を完全にはカバーしきれない状況となっています。さらに、我が国は、高齢者人口の増加とともに生産年齢人口が減少し、多数の業種で人手不足が深刻化しています。令和4年雇用動向調査結果によれば、医療・福祉分野では離職者が入職者より多い離職超過状況となっており、75歳以上高齢者の増加に伴い介護サービスの需要が急増している中で、介護を担う人の数が十分に確保できないという需給ギャップが生じています。そして、その打開策を見いだせないでいます。
このような難しい課題に挑戦するためには、これまでの固定概念を打ち破り、周到な戦略を立てていかなければなりません。持続的な経営改善を図ること、介護ロボット・ICT等の導入、業務の効率化(見直し)により介護現場の生産性向上を図ることが求められます。また、女性活躍の推進によって職場を魅力あるものにし、介護の魅力向上を発信していくことも重要です。
全国老施協は生産性向上や女性活躍を通じて、「職員」のモチベーションを上げる、「利用者」に質の高い介護サービスを提供する、安心して暮らせる「地域社会」を構築する、高齢者福祉・介護施設の『三方よし』に取り組んで参ります。
第3回全国老人福祉施設大会・研究会議~JSフェスティバルin滋賀~では、多くの難題に、自ら考え、そして、皆で一緒に考え、ともに動いていくことにより、誰もが安心して利用できる福祉環境の構築、職員が誇りを持って働き甲斐のある環境を実現することを目的に開催いたします。
■開催期日 令和6年11月21日(木)~11月22日(金)
■開催地 滋賀県大津市 びわ湖大津プリンスホテルコンベンションホール「淡海」
■主 催 公益社団法人全国老人福祉施設協議会、一般社団法人滋賀県老人福祉施設協議会
■後援※予定 厚生労働省、滋賀県、大津市、社会福祉法人全国社会福祉協議会、公益社団法人全国老人保健施設協会、一般社団法人日本慢性期医療協会、全国地域包括・在宅介護支援センター協議会、公益社団法人日本認知症グループホーム協会、公益社団法人日本介護福祉士会、社会福祉法人滋賀県社会福祉協議会、公益財団法人京都新聞社会福祉事業団、
■参加対象 ①全国老施協会員施設・事業所の役員及び職員等
②老人福祉・介護事業に関わる行政、社会福祉協議会の役員及び職員
③その他本会が認めた者
■参加費 【当日参加(オンデマンド配信込)】
会 員:10,000円(税込)
非会員:20,000円(税込)
学 生:無料
【オンデマンド配信のみ】※一部対象プログラムのみ
会 員:6,000円(税込)
非会員:12,000円(税込)
※詳しくはコチラのWebサイトをご参照ください。https://jsshiga.org/